"いまじゃ笑い話だけど、10年くらい前は電子マネーについて大真面目に語られていた。SSLはカード番号を加盟店に渡すところが危ないので、SETで三角決済にしようとか、いやデジキャッシュのブラインド署名だとか、Mondexもネット対応しまっせとか。10年以上経って、けっきょくSSLでカード番号を流してAmazonやiTMSで買い物し続けているなんて、当時の電子マネー屋からみたら悪い冗談だろ、みたいな。SETの複雑なプロトコルにボーナス一括払いとか突っ込むために、何億円くらい使ったんだっけ。"

電子書籍も電子貨幣も 新しい革袋に古い酒 - 雑種路線でいこう (via kml)

泰:edyがnanacoとsuica/pasmoに抜かれて3位になったっつうニュース見て、edyはリスクを負わなすぎて乗り遅れたんじゃないかと思った。結局ebayにしても、一時期流行った1億円集める系のおもしろサービスにしてもpaypalがあれだけ勇気あるビジネスしたおかげで実現したようなものだし。そりゃ金に関わる部分だから慎重になるのもわかるけど、ビビってばかりじゃやっぱ普及しねえよなあと。sonyがあんだけ出資してるならedy読み取り機をps3にデフォルトで組み込んでピピピって簡単決済が出来るようにしたらsonyにとってもedyにとっても良いんじゃないかって思うけど、そうもいかない説得力のある事情があるのかね。したらゲームとかゲーム内で使用するアイテムのダウンロード販売とかも手軽になるし、そのインフラを使ってedy読み取り機対応のマーケットポータルでも作ったらイロイロお面白くなってたのなあ。てかマーケットポータルとか日本的な顧客囲い込み系の発想じゃなくてネット市場のインフラを担うくらいの気持ちだったら、さらに夢は広がったはず。ビジネス的にはblue-rayよりもポテンシャルがあったかもしれない。「喪服の裾をからげ」の時も思ってたけど、特に少額決済だったり個人サイトだったりエロ/グロサイトだったり、スピードが要求されるサイトの場合、クレジットカード決済はむいてない。そもそも日本ではクレジットカードも代行決済会社がリスク回避しすぎで面白い商売なんてできなくなってる。edyがそこでちょっとリスク背負うだけでネット文化がもっと面白くなっただろうことを考えるとnanacoに抜かれたとかどうの以外の部分で残念になる。そのリスクってのは別に怪しい商売に加担するリスクじゃなくて、オンラインでedyを流通させる上でのセキュリティリスクね。悪用されたらどうしよう〜とかクラックされたらどうしよう〜とかヒヨってんじゃねえよ、と。ネットと現実世界の犯罪比率なんて比べられないだろうけど、例えばヤフオク上での犯罪比率(事故発生率0.009%〜0.013%)は本屋の万引き率(1.4%)と比べたら、100倍ですよ。比べる対象が違っても100倍の差は大きい。こんなにアレなのに、ネットビジネスに良い印象抱いてる人は少ないんじゃないかな。なぜだかやっぱりネットの方が怖い印象がある。ま、ユーザーにとって怖いのと経営者にとって怖いのはまた別だろうけど。なんにせよ経営者はネットビジネスのプラス部分をもっと見ないとと思う。それができないでマイナス部分ばかり見てたらそりゃ乗り遅れるわ。edyは未だに機能面でのブランド・エクイティを獲得できてないから残念ながらもう遅いかもしれない。インターネットというのは資本主義の究極の形態だし、資本主義というのはリスクを負った者にインセンティブを与えるシステムだということを忘れちゃいけない。インフラを担う物がリスクを背負わないと、その上での経済行動も制限されリスク(=インセンティブ・チャンス)も生まれにくくなるし、ひいては国益にも影響を与える。もし法律が何かを邪魔しているなら今一度資本主義の根本原理から見直して欲しいし、ビジネスマンがヒヨってるだけならいいかげんどうにかして欲しい。今更だけど、そういう意味では日本がホリエモンを失ったのは大きなマイナスなんだろうなあ。

(via nanospectives)

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