あなた、「多文化主義」なんて、本気で信じていますか?「多文化主義」なんて、コスプレみたいなもんですよ。一律みんないっしょは画一的で面白くないから、ちょっと「お里」ぶりを出し合って面白がりましょうよ~~って程度のことですよ。そのあたりでとどめておかないと、危ないです。特に女にとっては、そうなのです。
基本線は、やっぱり西洋近代の路線で行くしかないでしょう。この期に及んで、21世紀にもなって、サティ(suttee:インドの田舎にまだかすかに残っている寡婦の殉死の強制的風習。亭主の親族が遺産を独り占めしたいから)だの、クリトリス切除(アフリカに残っている女性性器の陰核切除の風習。不倫防止らしい。ならば男のも切っちゃえ)だの、女は文盲でいいだの、一人で外出禁止だの、ノースリーヴはいかんだのと、グチャグチャと馬鹿なこと言っている文化なんか尊重する必要などありません。
「多文化主義」とは「国連の会議」であります。偏狭無知蒙昧国にもプライドはあるから、敬意を払って、礼儀正しく聞きましょう~~という身振りなのです。少なくとも、アジアやアフリカの女にとって、自国の伝統的(性)文化に対する多文化主義的尊重など、ろくなもんじゃない。
まあ、私も「脱英米文化中心主義」を考え試みたこともありますが、公平に見て、英米文化のほうがまし(lesser evil)だと、思うのです、やはり。少なくとも理念レヴェルにおいては。ただし、この英米文化が達した思想水準と、個々の個人の英米人の水準とは、別の問題です。英米の思想がすぐれているからといって、個々の個人の英米人の知性や精神がすぐれているとは限りませんから。でも、読むかぎり、やっぱり英国やアメリカの本は面白いものが多いです。自前で考えるより、翻訳したほうがまし・・・という日本の知的後進性は、まだまだ続かざるをえないのではないでしょうか。
"藤森かよこの日本アイン・ランド研究会-アキラのランド節